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祇園囃子 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 祇園囃子
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1953-08-12
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
冒頭の、祇園の世界に吸い込まれそうなショットに息を飲む。まさにここは、「そういう世界」。木暮実千代演じる主人公・美代春も、「そういう世界」の人間。と言っても我々庶民には「そういう世界」ってどういう世界だか、なかなかわからないんですけれどもね~。まず美代春が、金の切れ目が縁の切れ目とばかり、自分に入れあげた客を邪険にする場面があり、ああオソロシや。と思いきや、形式的なしきたりの世界に生きる彼女にも、一方では、栄子やその父に見せる愚かしいまでに情に厚い一面も。そしてそのしきたりの世界に表面的には憧れても結局は馴染めぬ栄子と、その世界に生きていかざるを得ない美代春。彼女たちを利用しようとする者たちも含め、みんな何かしら、不自由を味わっている。ここは、そういう世界、なんだなあと。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-03-17 22:55:09)
その他情報
作品のレビュー数 31件
作品の平均点 8.16点
作品の点数分布
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313.23%
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626.45%
7412.90%
81135.48%
9825.81%
10516.13%
作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 54.05
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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