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怪談(1964) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 怪談(1964)
製作国
上映時間183分
劇場公開日 1964-12-29
ジャンルドラマ,ホラー,ファンタジー,時代劇,オムニバス,小説の映画化
レビュー情報
観てる人をビビらせるための「ホラー映画」とは一線を画していて、でもまるっきりコワい要素ゼロと言ってしまっては言い過ぎなので、0.5線くらいを画している、とでも言いますか。画面の中で、隅の方が薄暗いとなんだかヤな感じが出るところですが、この映画では全体的にわりと明るいんですね。見通しがいい。
その代わりと言っちゃなんですが、観てると「え~これもスタジオやんか、どれだけ大規模なセット作りまくってるのよ」と、その大判振る舞いぶりが、ちょっとコワくなってくる。おかげで、にんじんくらぶ、潰れたんでしたっけ。それはともかく。
残酷版うらしまたろうみたいな第一話から、おなじみの雪女(雪女って走るんですね)、耳無し芳一と来て、最後にデザート替わりの小品がオマケについてくる。いずれも夜中にトイレ行けなくなるような怖さじゃないけれど、どこか「崩壊」の感覚に繋がっていて、はかない夢のような虚しさがある。
それを増幅させる、武満徹のテープ音楽。和楽器の音色を大きくは損なわないように提示しながら、ところどころで思わぬ変調をかけて、独特の世界を作り上げていってます、が、これだけ音楽が個性的でありながら映画にもちゃんとマッチしてる、ってのは、特筆モノでしょう。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-08-21 21:57:31)
その他情報
作品のレビュー数 35件
作品の平均点 7.60点
作品の点数分布
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200.00%
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400.00%
5514.29%
638.57%
7822.86%
8925.71%
9514.29%
10514.29%
作品の標準偏差 1.55
このレビューの偏差値 51.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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