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汚れなき悪戯 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 汚れなき悪戯
製作国スペイン,伊
上映時間91分
劇場公開日 1957-01-15
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
子供ってのは、天使の顔をした悪魔な訳で、マルセリーノ君も見事にロクなことしません。そのマルセリーノ君が、修道院の2階にひっそりと打ち捨てられているようなイエス像と、心を通わす。ここで、マルセリーノ君は、イエス様にパンや葡萄酒をせっせと持っていくのだけど、これらを盗んで持っていくのだから困ったもの、自分の食べる分を節約して持っていくのだったら美談なんだけど、とか思っちゃうのが日本人の正直な感想ではないですかね? しかし勿論、(特に最後まで)観ればわかるように、そんな単純なエエ話を描いた作品じゃないし、信心を通じて現世的ご利益を得る教訓噺でもない。ただ、どうしようもないくらいに無垢で美しくてはかないものを、そっと描いた作品ですね。こういう、小さな奇跡。まあ一人の子供が生まれてくること自体が、ひとつの奇跡なんですけれども。それがだんだん、天使の顔をした悪魔になり(笑)。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-11 15:43:37)
その他情報
作品のレビュー数 45件
作品の平均点 7.27点
作品の点数分布
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312.22%
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548.89%
6817.78%
71431.11%
8715.56%
924.44%
10817.78%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 52.48
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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