Menu
 > 作品
 > カ行
 > 革命児サパタ
 > 鱗歌さんのレビュー
革命児サパタ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 革命児サパタ
製作国
上映時間114分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,実話もの
レビュー情報
本作が公開された1952年という年は、エリア・カザン監督にとって運命の年とでも言いますか、本作の後、赤狩りに協力して仲間を「売って」しまった訳で、そう思うと、この、隣国の革命家を描いた作品の位置づけというのも、タイミング的に言って微妙なものがあります。
とは言え、そういう背景が関係したにせよ、しなかったにせよ、主人公であるエミリアーノ・サパタという人に、あまり入れ込むことなく、客観的に描いていることで、引き締まった作品になっております。一農民でありながら反骨精神を光らせる登場シーンから、やがて革命軍を率いる存在になっていくまで、映画は歩みを止めることなくどんどん進んでいき、マーロン・ブランドも不愛想な表情を貫いて、どこか近づきにくい主人公のイメージを保ち続ける。結果的に、アンソニー・クイン演じる兄の人間臭さとの対比が生まれ、兄とのエピソードも生きてくる。
サパタが「伝説」となっていくラストなども、心憎いですね。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-02 10:45:53)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 6.43点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4114.29%
5114.29%
6228.57%
7114.29%
8114.29%
9114.29%
1000.00%
作品の標準偏差 1.59
このレビューの偏差値 56.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
革命児サパタのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS