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さすらいのカウボーイ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さすらいのカウボーイ
製作国
上映時間91分
劇場公開日 1972-03-11
ジャンルドラマ,ウエスタン
レビュー情報
《ネタバレ》 ロードムービー風ですが、むしろ、ロードムービーの終盤の「旅の終わり」の部分にスポットを当てたような映画。
旅する3人組、その一人が射殺され、命を落とす。何でも、他人の妻に襲い掛かろうとして、成敗されたらしい。残された二人にしてみれば、おそらくは納得いかない話なのだけれど、反論する術もない。それが放浪者の、運命なのか。
ってな訳で、残された二人のうちの一人、ピーター・フォンダが、ついに妻子の元へ帰ってくる。というオハナシ。
しかし、娘は母より、父親はすでに死んだと聞かされており、彼が父だとは思っていない。妻も、夫の不在中には使用人と寝床を共にしていたらしい。もはや父親失格、使用人と何ら変わらない立場。
だけど、そういう人間関係がドロドロしたものとしては描かれておらず、むしろ、大自然の営みの一環であるかのように大らかに描かれていて。
予想に違わず、主人公は、ウォーレン・オーツとのさすらいの生活と完全に縁を切ることはできず、またそこには、ニューシネマらしい「悲劇への誘惑」みたいなものがあって。
悲劇と言えば勿論悲劇なんだけど、それらすべてを抱擁するような、大らかさ。それが魅力ですね。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-06 20:05:18)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 6.13点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.89
このレビューの偏差値 55.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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