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戦艦バウンティ号の叛乱 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 戦艦バウンティ号の叛乱
製作国
上映時間132分
劇場公開日 1938-05-19
ジャンルドラマ,アドベンチャー,法廷もの,モノクロ映画,歴史もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
映画開始から容赦なく展開される、息つく暇もない暴虐の数々、蟹工船もビックリの、まさにドSMの世界。いや変態映画ですよ、これは。で、さまざまな事件と緊張感を伴いつつ、ようやく目的地のタヒチへ。このタヒチのシーンが皆さん↓タルいとかヌルいとかいう話なのですが、これは私にはちょっと意外でした(でもそう言われればそんな気もする。笑)。私自身、ここまでの、あまりと言えばあんまりな展開に息苦しい思いをしていたところに、ようやくこの楽園、登場人物たちとともにのびやかな気分を味合っていたもので。ここまでの道のりの苦しさ。それは、船長の暴虐によるものだけではなく、命がけの航海そのもの。波に揉まれるバウンティ号の姿、波に大きく揺れ続ける甲板。まさに地獄。船長の暴虐そのものよりも、その暴虐から逃れられない世界に閉じ込められることへの恐怖。楽園気分が長く続くほど、あの世界に戻らなければならない事が呪わしく感じられる訳で、ついに反乱という沸騰点に達する過程にも説得力が感じられます。まー確かに、映画のバランスから言ったら、タヒチのシーンに無駄があるのかも知れませんが、私は個人的に、こういう時間の使い方ができる(使い方をしてしまう)映画、好きですね。勿論、その背景に、この映画における航海シーンの物凄い迫力があってこそ、なんですけれども。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-01 12:57:45)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.94
このレビューの偏差値 65.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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