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これ、アレですよ。あの伝説の「ぶりぶりの刑」が出てくる回。宙づりにされた拝一刀を男たちが取り囲んで「ぶ~りぶり~の ぶ~りぶり」と歌いながらタコ殴りにする。いやはや、まさに色々な意味で、拷問です。
そんでもって、お待たせしました、あの乳母車マシンガンもついに登場。 という見どころ満載の第3作です。 とかいうフザケた部分は別にしても、見どころは多いと思いますよ。 まずエロの部分は、なんだか手籠めチックなシーンが多くなって、めっきりポルノ化してますが(単にポルノよりは頻度が低いだけ)、時代劇のシックな雰囲気と相俟って、東映ポルノ時代劇ならぬ大映ポルノ時代劇、といった感じ。いや、大映作品じゃないんですけどね(勝プロ製作、東宝配給)。でもこの雰囲気は、紛れもなく大映時代劇のそれ。ロケ撮影なんかも効果的です。 無音のシーンなんかでも、虫の声などを入れたりして、それがかえって無音の感じを高めています。 グロの方は相変わらずでメチャクチャな殺戮をやっておりまして、鮮血の噴出圧なんかはさらにパワーアップしてきたんじゃないかとも思え、またその噴出の仕方も芸が細かくなってきたような。 だから、要は「相変わらずメチャクチャ」で、しかしそこに何を血迷ったか、端正すぎる顔立ちの加藤剛が一匹、紛れ込んでる。もしかして大岡越前に出演するつもりで撮影所にやってきたのに間違ってこちらに出ちゃったんじゃないですか、と言いたくなる、この場違い感、アンバランス感。これがたまらん。主人公のライバルたるもの、このくらいの「空気読めなさ」があってこそ。 「ぶりぶり」を指示する親分格が、これまた意表をついて、浜木綿子。凛々しい事この上なく、さすが宝塚出身だよなあ。って、あれ、娘役だったんだっけ? 見どころ、多すぎ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2025-06-14 15:51:56)
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