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ひまわり(1970) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ひまわり(1970)
製作国伊,仏,ソ連
上映時間101分
劇場公開日 1970-09-30
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの
レビュー情報
公開当時の劇場で見たときは、ただただH・マンシーニのあの音楽を聞いただけで反射的に涙、涙の状態だった。最近2年続けてまた劇場で見て、監督の演出の業の凄さにに気づいた。たとえば出征するマストロヤンニとの駅での別れのシーン。人目があるのでゆっくり別れを惜しむのもままならないず、とうとうトイレで抱擁を交わすのだが、それを割れた鏡に映して撮っている。これは二人の別れの暗示になっている。彼を忘れられないローレンは、行方不明の恋人を訪ねはるばるロシアまで行く。彼女を追うカメラ、どこまでも続くひまわり畑、カメラを引くと広大な丘に延々とたつ墓標の風景・・ここでは誰もが戦争の被害者であり、非難しているのは人でもなく国でもなくただ戦争のみ。引き裂かれた恋人を通して、深く静かにその悲惨さを見る者に強く 訴えかけてくる。反戦映画の名作であると思う。
キリコさん 10点(2003-05-21 22:19:45)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 185件
作品の平均点 7.66点
作品の点数分布
000.00%
110.54%
200.00%
321.08%
410.54%
5147.57%
62412.97%
73921.08%
84524.32%
93016.22%
102915.68%
作品の標準偏差 1.65
このレビューの偏差値 58.62
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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