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死刑台のメロディ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 死刑台のメロディ
製作国伊,仏
上映時間125分
劇場公開日 1972-05-05
ジャンルドラマ,法廷もの,実話もの
レビュー情報
アメリカの暗部、アメリカの汚点、冤罪の多そうなアメリカでもここまで露骨な冤罪は映画にできなかったんでしょう。
しかも人種差別・思想差別による偏見からというのは言い訳もできないところで、触れられたくない「古傷」かもしれない。

アメリカの話なのに全篇イタリア語というのは違和感があるが、イタリア人のコミュニストというだけで無実の罪を着せられて死刑になってしまう話には怒りを覚える。
世論がいくら沸騰してもでたらめな裁判は覆らなかった。これでは死刑廃止の声がおこってもおかしくない。

それにしても赤狩りといい、かつてのアメリカの共産主義に対する反感は想像以上にすさまじいというのが伺える。
事件のことは全く知らなかったが、これは事実を忠実に映画化したというからおよそはこのとおりだったのかもしれない。
この作品からは事件を闇に葬らせてはおかないというような気概を感じる。それは脚本やら演出、被疑者や弁護士を演じた俳優の演技など全てから、、、
いくら弁護しようが結論は変わらないと諦観するに至ったサッコの表情がかえって強く訴えてくる。

やり場のない怒りに美しいJ・バエズの歌が流れるのがなんとも物悲しい。
手紙を歌にしてたんですね。ラストの歌は知ってましたが背景がこれであったのは初めて知りました。
私も勢いでつけると9点くらいつけたくなりますが・・
キリコさん 8点(2004-06-13 17:33:46)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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517.69%
617.69%
717.69%
8430.77%
9646.15%
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作品の標準偏差 1.24
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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