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12人の優しい日本人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 12人の優しい日本人
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1991-12-14
ジャンルサスペンス,コメディ,法廷もの,犯罪もの,戯曲(舞台劇)の映画化,パロディ
レビュー情報
《ネタバレ》 「神々は細部に宿る」というのが三谷幸喜氏の好きな言葉です。本作は、まさに12人の陪審員すべてのキャラに息吹が宿る素晴らしい作品となっています。本家『十二人の怒れる男』にオマージュを捧げながら、日本人の国民気質、美徳といったものをコメディの俎上に乗せた脚本を中原俊が見事に料理。端から話し合いに参加しない陪審員11号(豊川悦司)、鼻血を出し椅子で横になる陪審員10号(林美智子)、ふてくされて背を向けたままの陪審員7号(梶原善)、討論をよそにパフェを食べる陪審員3号(上田耕一)を画面の片隅にとらえるなど、12人を描くカメラの人物構図が巧みで、それぞれのキャラがとても愛しく感じられます。見た目で被告を判断することの是非が、頼りなさげなおとっつぁんお母さん、客観的正義感を主張する者などを見た目で判断する我々に迫ってくるという構成もよくできています。陪審員が三々五々引き上げていくラストの長回し、その時、相島一之にハンカチを渡す林美智子、村松克己から本当は歯科医だと告げられた時の中村まり子の表情、などなど三々五々がとても意味ある三々五々でした。ということで3×5=15点をあげたいくらい、私には大好きな作品なのです。
彦馬さん 10点(2004-06-02 13:27:44)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 295件
作品の平均点 7.38点
作品の点数分布
031.02%
120.68%
210.34%
372.37%
4134.41%
5103.39%
63511.86%
75719.32%
88729.49%
95618.98%
10248.14%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 57.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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