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《ネタバレ》 イ・ジョンジェとチョン・ウソンの直接対決。1980年代の韓国、チョン・ドゥファン(全斗煥)政権下の国家安全企画部における海外部と国内部の争いを描く。そこに組織内の北のスパイ探しと大統領暗殺計画が絡む。韓国の現代史を紐解くというよりは、アクション・ミステリーがメインの純然たるエンターテイメント作品と言っていいだろう。
この映画は、イ・ジョンジェが脚本・監督・主演であり、実質的に彼の映画である。イ・ジョンジェは最近、Netflixで大ヒットしたイカゲームで少しだらしない中年男の役が意外としっくりきたように割りと演技の幅が広く、色んな役をこなせる。殺陣も巧く、アクションも切れる。ふざけた役も落ち着いた役も出来る。それに対して、チョン・ウソンは何をやってもチョン・ウソン。日本で言えば、東映時代の中村錦之助と高倉健に比するという感じか。 この映画の最後で、チョン・ウソンが最大の敵を追い詰めるが、『ソウルの春』と同じく、あと一歩のところで取り逃がす。チョン・ウソンはいつもそういう役回りなのかな。映画の中でよく死んじゃうし。 【onomichi】さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-08 21:20:25)
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