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離愁(1973) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 離愁(1973)
製作国仏,伊
上映時間103分
劇場公開日 1975-02-22
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 戦火から逃れる疎開列車の道中譚が物語の大部分を占める。死と隣り合わせの緊張感が絶えず続く中で生まれた束の間の恋が丹念に描かれている。妻子と同じ客車に乗れていたならアンナに惑う事もなかったのに。長男誕生を受けてジュリアンのもとを去ったアンナ。ああ、よかったと安堵したのも束の間のゲシュタポ?の取り調べシーン。瞬きするのも憚られるこれ以上ない緊迫感の中でのジュリアンの選択に、あぁ、何故部屋をあとにせずに振り返るのか、何故頬に触れるのか、妻と二人の幼子よりも自分の命よりもアンナを取るのか、悲しくて身悶えする。耐えに耐えていた思いが決壊したアンナも同じく思った筈。勝ち誇った取調官の台詞が雑音にしか聞こえなく、迸る思いを一言も発することなくぶつけ合うジャン・ルイ・トランティニャンとロミー・シュナイダーのラストショットに見惚れる。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2017-01-14 01:50:28)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.58点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.11
このレビューの偏差値 61.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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