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ペーパー・ムーン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ペーパー・ムーン
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1974-03-09
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化,ロードムービー
レビュー情報
記念撮影用に作られた張りぼての月と、見せかけの誠実さで聖書サギを繰り返すモーゼの張りぼての人生、一見父と娘に見えるんだけど実際のところは赤の他人かも知れない張りぼての親子。タイトルにもなった「ペーパー・ムーン」の比喩するところが実に上手いな、と思わされた作品。主人公アディは詐欺師のモーゼも手玉に取るほど並外れた頭の回転の持ち主で、たぶんコレは本当の親子なんだろうなぁと思わされるが、最後までこれははっきりしない。美人ではないし愛嬌があるわけでもない、大人びたアディのふてくされた演技に史上最年少のオスカーは納得モノ。残念ながら親娘ともども、一瞬の輝きで終わる過去の人になってしまったが、才能ってそれだけじゃ輝き続けることができないんだよな、という一つのお手本にはなったと思う。でもこの映画のテイタム・オニールはやっぱり上手い。当代きっての色男で実際にも女グセの悪かったモーゼ役のライアン・オニールも、この役が一番のハマり役。このタイミングで敢えてモノクロで勝負して来たピーター・ボグダノビッチの目のつけどころもスゴイと思う。古臭い画面づくりが、独特のノスタルジックな雰囲気を作り出すことに成功している。カラーで撮ったらタダのファミリー映画になっちゃってましたね。
anemoneさん 9点(2003-12-06 12:50:17)
その他情報
作品のレビュー数 175件
作品の平均点 8.01点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 55.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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