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ドニー・ダーコ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ドニー・ダーコ
製作国
上映時間113分
劇場公開日 2002-08-31
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,ファンタジー,ミステリー,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》 
ここのところたくさんリバース・ムービーを観ているので、

たいして目新しく感じなかったのが残念。

先にコレを観ていたら・・

リバース=タイムスリップとも取れるんですが、

その世界を見事に描いているなぁと感心しました。

この映画ではタイムトラベルというマジックは、

人間が産まれる前にまで遡ってやがては存在が消滅するまで。

そのブラック・ホールは黄泉の世界へと続いており、

もちろん生きている人間は行ったことのない未知の世界。

帰ることのない片道切符。

だから今の時代の人には二度と会うことができない・・

とても不安でひとりぼっち。

そう、タイム・トラベルという手法はただのたとえ。

逝く前の不安や恐怖はテラピストの講習を受けても消えない。

消える未来に逝くのではなく消える過去に逝くのだとしたら、

もしかしたらその道や時間は不安ではない。

道連れの映像は自分が生きてきた道だから。

その世界だけ堪能して、

あまり内容のややこしさは考えずに観ました。

ややこしいのは当たり前で、

あるステージをきっかけに内容はわけがわからなくなります。

過去に戻ろうとしている記憶と今の自分に有利な記憶が、

ごっちゃになって客観的に観ているものには理解は難しい。

鍵は結構たくさんあるので、

この作品にリピーターが多いのもうなづけます。

冷蔵庫の扉やら家族の会話やら死神オババ・・

案内人は「不思議の国のアリス」のように、

ウサギです。

しかしこのウサギがかわいくはありませんので・・

穴、郵便受け・・自分探しの旅と、

「ソフィーの世界」も入っていますね。



「死霊のはらわた」と「最後の誘惑」の2本立ての映画を主人公たちは観るのですが、

この2本ともホラー2本立てというのは??(最後の誘惑も?)

死霊のはらわたはご存知サム・ライミのゾンビ・ホラーですが、

最後の誘惑はスコセッシのイエスがもしも生きていたら?という、

こっちの映画のほうがかなりドニー・ダーコに近い世界があります。

イエスが自ら望んで処刑され、

息絶えるまで(もし生きていたなら)という夢を見るかなり私はお勧めの映画。
アルメイダさん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:11:04)
その他情報
作品のレビュー数 142件
作品の平均点 6.25点
作品の点数分布
010.70%
110.70%
242.82%
3107.04%
496.34%
52517.61%
62819.72%
72215.49%
82316.20%
996.34%
10107.04%
作品の標準偏差 2.09
このレビューの偏差値 49.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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