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《ネタバレ》 少数民族とか被差別とかが絡むと、「いい映画」と言わなきゃいけないような雰囲気を纏います。それを差し引いてもそこそこ「いい映画」だったと思いますが。
しかし見終わってしばらくモヤモヤしたのは、医師にとって兄貴の一件とナバホ君の問題はどう関連するのか。で、無理やり解釈してみました。ともに余命いくばくもないことは間違いなく、兄貴は自ら逝くことを望んだわけですが、ナバホ君もまた、西洋医学的には自殺行為に走っているようにしか見えません。ではパラレルな存在かといえばそうではなく、両者の間には死生観の違いがありました。「健全な肉体に健全な精神が宿る」の医師&兄貴に対し、「肉体は死すとも魂は死せず」のナバホ君。兄貴に対するトラウマを抱え、だからこそガチガチ西洋医学信者になってなおトラウマの消えない医師は、ナバホ君のそんな思想に一縷の救済を見出したのかなと。後生大事にしていた指輪をナバホ君に託したのも、出世の道を外れたのも、そう考えれば理解できます。まあ勝手な解釈ですが。 それはそうと、この邦題はひどくないですか? テキトーに思わせぶりな単語を2つ並べただけで、漂うのは空虚感ばかり。30年前のタイトルにケチをつけるのも野暮ですが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-06-06 04:52:16)《新規》
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