Menu
 > 作品
 > リ行
 > リアリズムの宿
 > no oneさんのレビュー
リアリズムの宿 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 リアリズムの宿
製作国
上映時間83分
劇場公開日 2004-04-17
ジャンルドラマ,漫画の映画化,ロードムービー
レビュー情報
山下監督の画に対するこだわりはすごい。とくに海の映像は本当に美しくて、思わず見惚れてしまうほどだ。この鮮烈な映像とくだらない内容のギャップがまた面白い。

出演者インタビューによると主人公らはいちおう成長しているらしいのだが、男二人がちょっと仲良くなっただけにしか見えない。たぶん、普通の青春ものの主人公たちの五十分の一くらいしか成長していないのだろう。

誰もが共感できるのに誰もが忘れてしまうような些細なできごとを記憶しておいて、決してドラマチックではない日常からドラマを紡ぎだす。日常から物語を紡ぐのは小説の世界でいえば女流作家の領域。野暮ったい男の映画ではあるが、その実よっぽど鋭敏な感性を備えていなければできない芸当ではないだろうか。

ひたすらかっこ悪くて汚くて現実的、それなのにときどきはっとするほど美しい光景が広がる。不思議な味わいの作品。
no oneさん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-18 22:40:30)
その他情報
作品のレビュー数 38件
作品の平均点 6.92点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
212.63%
312.63%
4410.53%
525.26%
6410.53%
7821.05%
81128.95%
9615.79%
1012.63%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 53.09
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
リアリズムの宿のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS