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隠し砦の三悪人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 隠し砦の三悪人
製作国
上映時間139分
劇場公開日 1958-12-28
ジャンルアクション,サスペンス,アドベンチャー,時代劇,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 明確に色分けされたキャラクターといい冒険の旅に出る物語といい、まるで現代の少年マンガのようで、リメイクされた理由がわかったような気がした。プロットよりまずキャラクターの魅力ありきの展開で、その意味ではとても現代的なのだ。雪姫なんかは演技がどうこうではなく印象に残るし(あの声!あの太もも!)、真壁六郎太は文句なしにかっこいい。百姓二人組が少しでも山場で貢献していればプロットとしてはもっときれいだったと思うが、ここまでダメダメだとかえって忘れ難い。

尺は明らかに長すぎ、しかも強引すぎる。けれども冒頭の大脱走シーンの力のこもりよう(本筋とは直接関係ないのに)から、瓦礫の山登りや長時間に渡る槍での決闘など、最近の映画なら絶対ありえないような描写が、なんだかとても楽しい。とくに馬を使った見せ場のスリルは類を見ない素晴らしさだ。三船敏郎の殺陣のかっこよさは知っていたけれど、これほど力強さを見せつけられたのは初めてかもしれない。脚本は洗練されていないが、その分でたらめにエネルギッシュで、なんとも野蛮な魅力があることは否定できない。『七人の侍』や『椿三十郎』に比べてしまうとどうにも苦しいけれど、充分面白い作品だと思う。
no oneさん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-21 01:31:03)
その他情報
作品のレビュー数 127件
作品の平均点 7.46点
作品の点数分布
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61310.24%
73628.35%
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10129.45%
作品の標準偏差 1.48
このレビューの偏差値 47.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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