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父の祈りを のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 父の祈りを
製作国アイルランド,英
上映時間133分
劇場公開日 1994-04-16
ジャンルドラマ,法廷もの,刑務所もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 重厚なトーンと俳優の演技力で惹き込むが、全体として焦点を絞りきれていない印象を受けた。材料はいいのに調和していない、というか……。刑務所の窓から灯火を落とす映像は、まとめるために無理に挿入された感じで、感動のクライマックスとしてはちょっぴりぎこちない。D・デイ=ルイス目的で観たからそれなりに満足はした。だが他の映画でもそうだったように、彼の演技に頼りすぎて脚本がバランスを失している。

ところで完全に余談ですが、最近起訴が取り下げられた足利事件、唖然としましたね。この映画は結構前の、しかもIRAに関わる事件であるのに対し、九十年代の日本における政治性のまったくない事件で、拷問のような取調べで自白を引き出していたという……。DNA判定があったとはいえ、暴力による強制的な自白が冤罪を生むのは過去の事例でわかりきっているのに、あまりに前時代的過ぎる。

この映画は七十年代の事件を「英国司法史の汚点」と評していますが、似たような失敗を二十年経っても繰り返しているこの国の司法って、なんなんでしょう。
no oneさん [DVD(字幕)] 6点(2009-06-17 22:24:33)
その他情報
作品のレビュー数 90件
作品の平均点 7.51点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.11%
322.22%
444.44%
522.22%
61213.33%
72123.33%
82123.33%
91516.67%
101213.33%
作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 45.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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