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突撃(1957) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 突撃(1957)
製作国
上映時間88分
劇場公開日 1958-02-19
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
塹壕や処刑場の場面はさすがキューブリックという感じだったが、全体の構成に関してはやや中途半端な印象を受けた。 

たとえば軍法会議にかけられる三人のうち、ラルフ・ミーカー演じる伍長についてのみ挿話があるのだが、他の二人については放置されたままだし、この挿話自体あまり活かされていない(わざと突き放して描いているからだろうか?)。 

また三人それぞれが容疑をかけられる理由がユニークで面白いのだが、言葉で説明されるだけでさらっと流され、なんとももったいない。とくに容疑者をくじ引きで決める場面なんかは映像で観たかったなあ。 

一番冷めたのはラストのドイツ娘のエピソードで、前振りがまったくなかったのでとってつけたように感じられた。過酷でリアルな物語の後にいきなり人間に対する希望を謳われても、無理矢理過ぎて説得力が薄れる(いや、確かにいくらか感動してしまったけど)。キューブリックにしては甘ったるいヒューマニズムを感じた。 

全体的に、物語を構成するのに必要な場面がいくつか欠けているのではないだろうか。あるいは逆に削ってさらにコンパクトにしても良かったと思う。面白いが、多少バランスを欠く印象を受けた。
no oneさん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-23 12:18:19)
その他情報
作品のレビュー数 53件
作品の平均点 7.28点
作品の点数分布
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547.55%
61324.53%
71324.53%
81120.75%
91120.75%
1011.89%
作品の標準偏差 1.29
このレビューの偏差値 42.34
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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