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羊たちの沈黙 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 羊たちの沈黙
製作国
上映時間118分
劇場公開日 1991-06-22
ジャンルホラー,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 究極の悪ハンニバル・レクターという題材を手に入れ、さらにアンソニー・ホプキンスという素晴らしい役者を迎え入れた時点でこの作品は勝利していたのだろう。 

並外れた知性を持ち、あらゆる倫理規範を軽々と飛び越えてしまう怪物。クラリスはバッファロー・ビルから「羊」を救出するが、レクター博士という獣の前には無力だった。恐怖を感じつつも、その超人的な能力に不思議と惹かれてしまう人も少なくないはずだ。 

実際のFBI捜査官は、レクター博士を連続殺人者としてはリアリティがなくむしろカルト宗教の幹部にふさわしいと評していて、それを聞いたときはなるほどと思った(そういえば犯行も儀式的で、被害者の死体が殉教者に見立てられている)。これほど強烈なカリスマ性を獲得した犯罪者は他になく、悪役としては史上もっとも秀逸な人物造型だと思う。 

――と褒めつつも微妙な点数なのは、なぜか個人的にはあまりはまれないから。本作と不幸な出会い方をしたのもあるし、久しぶりに再見してレクター博士も脱走方法も「ありえないなー」と冷静に見てしまった。終盤があまり盛り上がらないというのもストーリー展開としてきれいじゃない。自分はむしろあまりの高評価に違和感を覚えてしまう側の人。素直に楽しめなくて非常に残念に思う。
no oneさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-12 21:42:51)
その他情報
作品のレビュー数 519件
作品の平均点 7.85点
作品の点数分布
000.00%
161.16%
210.19%
320.39%
4101.93%
5285.39%
6509.63%
78616.57%
813526.01%
911021.19%
109117.53%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 47.13
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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