Menu
 > 作品
 > ト行
 > Dolls ドールズ(2002)
 > no oneさんのレビュー
Dolls ドールズ(2002) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 Dolls ドールズ(2002)
製作国
上映時間113分
劇場公開日 2002-10-12
ジャンルドラマ,ラブストーリー
レビュー情報
ある意味、究極の純愛映画でしょう。「最も危険な性的倒錯は純愛である」と言った作家がいましたが、それを端的に表している。無償であることが愛情の本質だとしても、あまりにもその精神が純化してしまえば狂気と相違ない。映像も綺麗といえば綺麗だが、できすぎた感のある美しさは逆に怖い。自然色にしては色彩が鮮やか過ぎて、美しさを超えてほとんど空恐ろしい気持ちになる。登場人物たちの純粋さもこれと一緒。  ただし、個人的には北野さんの演出があまり好きになれないので低得点に。台詞の抑揚のなさは北野流のリアリズムなのだろうが、やりすぎていて却って不自然だ。「かっこつけない」というポーズをとることが一種の「かっこつけ」であるように、演出も極端に抑制すれば、過剰に演出しているも同然になる。わざとらしく、リアリティが感じられない(フィンランド人から見たカウリスマキなんかもこうなのだろうか? 外国語で聞けば抵抗が薄れるとか……)。とくに肝心の中心となるエピソードに首を傾げるような部分が多く、冒頭で笑う人たちの演技からしてすでに嘘臭さ全開、結末もギャグすれすれ。人形浄瑠璃の映像については知識がないとまったく理解できない。ヤクザネタにもううんざりしているのは自分だけだろうか? なくてもなんとかなったんじゃないかと思えてならない。  映画のテーマは悪くないと思うのだが、その提示の仕方に傷が目立つように思えた。
no oneさん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-09 10:05:33)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 155件
作品の平均点 5.74点
作品の点数分布
031.94%
163.87%
253.23%
32012.90%
4159.68%
52113.55%
61811.61%
72415.48%
82113.55%
91610.32%
1063.87%
作品の標準偏差 2.46
このレビューの偏差値 48.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
Dolls ドールズ(2002)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS