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復讐者に憐れみを のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 復讐者に憐れみを
製作国
上映時間117分
劇場公開日 2005-02-05
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,ハードボイルド,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 観終わった瞬間はラストはちょっと余計かなと思った。
苦し紛れに言った言葉が実は真実だったという手法はありがちであり、せっかくいい映画なのにこれでは蛇足ではないかと思ったりもしたが、よくよく考えるうちに、この映画の主題は「復讐の連鎖」であり、復讐を遂げることで映画が終わっては主題とずれるのではないかと監督は考えたのではないか思った。
自分に非がないのに巻きこまれた被害者であったはずのガンホであるが、復讐そのものが正当化されるはずはない。逆に、全く面識もない者たちに復讐され得る加害者でもあったという復讐の論理を訴えたかったのではないか。
あの四人組にも、自分たちの同士を殺されたことに対する彼らの復讐に隠れた大きなストーリーがあると思させたが、もうちょっと何かしらの説明なり、セリフがあった方がよりテーマが深まるかなと感じた。
映像に関しては、リアリズムを追求した荒荒しい映像はテーマに非常にマッチしている。人形と共に手が黒焦げになっていく過程などは、こんなふうに撮る人は今までちょっといなかったなと感じさせたが、「こう撮ったら面白そう。こうすればいい画が撮れるのではないか」というような技巧に頼ったり、本質ではない部分にこだわったりしているようところも見受けられた点は多少引っかかる。
映像のリアリズムを追求するのはよいが、あの状況下においてエレベーターの中で手を握る姿は日本人の感覚ではリアルではない。二人の関係やドゥナに対する想いの深さ、愛するものを奪ったものが愛するものを奪われたという姿を描きたいというのはよく分かるのだが。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 02:58:56)
その他情報
作品のレビュー数 35件
作品の平均点 6.83点
作品の点数分布
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325.71%
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638.57%
71542.86%
8720.00%
9411.43%
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作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 50.72
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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