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眼の壁 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 眼の壁
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1958-10-15
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ラストの幕引き以外はかなり面白いシナリオ。
事件の闇が深すぎて、事件の顛末がどうなるのか気になって引き込まされた。
刑事とは異なり、素人の会社員と新聞記者というコンビも面白い。
さすがは清張の原作作品だけのことはある。
余計なことをせずにストーリーの流れに沿っているので、原作の良さが活きているのではないか。
シンプルな作風には工夫の余地もあるが、こういうスタイルもそれほど悪いものでもない。
ストーリーとしては、素人の会社員が数ヶ月に亘って事件に関わるというのはおかしな話なので、もうちょっと男と女の関係を深めてもよかったかもしれない。
上司の仇討ちのような形で始まったことではあるが、自分が惚れた女がいったいどういう女なのかを知りたいという方向性にもっと進めていくと、より面白い作品に仕上がったのではないだろうか。
そうすると、会社員の男の心境や人間像も明らかになり、女性の方もただの「キレイなだけの人」ではなくなり、どちらにも深みのあるキャラクターに膨らむ。
知りたいのは事件というよりも、女という方向に進めると、相乗効果が期待できそうだ。
事件を追えば女の素性が分かり、女の素性が分かれば事件の闇も分かってくる。
そもそも最初の事件もうやむやになってしまっているので、人間に焦点を当てた方がいいだろう。
六本木ソルジャーさん [DVD(邦画)] 6点(2009-12-21 23:19:40)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 5.17点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.21
このレビューの偏差値 55.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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