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アモーレス・ペロス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アモーレス・ペロス
製作国メキシコ
上映時間153分
劇場公開日 2002-02-02
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,オムニバス,バイオレンス
レビュー情報
哀しくも一方的に燃え上がるそれぞれの愛、もがきながらも報われない姿ははかなくて切なくて美しい。
三つのストーリーが微妙に時間軸をずらしながらも、巧妙に入り組みながら、一つの事故を中心に人生の変化を「犬」をキーワードにして描いている。

「犬」は飼い主と一心同体でありながら、生きる喜びという風にエルチーボは説明をしていたが、それ以上のものを感じた。
闘犬の賞金で兄嫁との未来を夢見るオクタビオにとっては、明日を生きるための希望であり、穴に落ちた犬はまるでダニエルとバレリアの二人の愛が暗い闇に消えうせたかのようだ、犬こそ二人の愛の象徴であり、ダニエルが床を破壊しながらも救うシーンは失いかけている愛を再び見つけようとしているようで胸を痛めた。
エルチーボにとってはまさに自分自身であったように感じた、傷つきながらも結局、一人と一匹は殺すことしか出来ない。
飼い犬を殺された怒りに銃を向けたとしても、自分自身を殺すことは出来ないだろう。
しかし自分自身の分身と出会うことにより自分と向き合うことが出来たと思われる。

人は何かを失いながらもそれを乗り越えながら生き続けなければいけない、人生は続いていく…深い映画だった。
六本木ソルジャーさん 9点(2004-06-04 23:34:22)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 78件
作品の平均点 7.01点
作品の点数分布
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111.28%
211.28%
333.85%
422.56%
578.97%
61215.38%
71823.08%
81721.79%
91215.38%
1056.41%
作品の標準偏差 1.88
このレビューの偏差値 55.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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