Menu
 > 作品
 > ク行
 > クライング・ゲーム
 > 六本木ソルジャーさんのレビュー
クライング・ゲーム のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 クライング・ゲーム
製作国英,日
上映時間112分
劇場公開日 1993-06-19
ジャンルサスペンス,ラブストーリー
レビュー情報
《ネタバレ》 事前情報を全く知らずに鑑賞したため、かなり驚かされることとなった。
ファーガスがジョディ(ウィテカー)に「(ディルと)結婚しているのか?」と問い掛けたときのジョディの返答から、確かに違和感を覚えたが…。
鑑賞中は「写真よりも実物は意外と大したことないなぁ」と思っていたが、その直感は間違いではなかったようだ。
だが、単なる驚きを与えるばかりではなく、「性を越えた恋愛」、「人間の性(さが)」などをきちんと描いた傑作だ。
ジョディはファーガスが「カエル」だと分かっていたのだろう。
だからこそ、ファーガスにディルを託したのではないか。
ディルはまさに「サソリ」だ。
「カエル」がいなければ、人生という名の川を渡れない。
もし、ディルの秘密が分かったとしても、ファーガスは自分の背中からディルを振り落とすような真似はしないと、ジョディは分かっていたのではないか。
ファーガスは「カエル」だが、ただの「カエル」ではない。
「サソリ」に刺されても、「サソリ」とともに川の底に沈むのではなく、「サソリ」も生かして、自分も生きようとする「カエル」だ。
この「サソリ」と「カエル」のカップルは、肉体的には結び合えないかもしれないが、感情面においては、強く結び合っているのが、よく分かるラストだ。
誘拐した側と誘拐された側ですら、分かり合えたのであるから、ファーガスにとってはディルと分かり合うことなど難しいことではない。
それこそがファーガスの性(さが)だろう。
一番分かり合えなかったのが、自分の同志というのが、皮肉な結果となっている。
それにしても、フォレスト・ウィテカーが凄い。
「ラストキングオブスコットランド」でアカデミー賞主演男優賞を獲得できたのは伊達ではないようだ。
「ラストキングオブスコットランド」の演技よりも、本作の方がインパクトがあり、非常に印象に残る素晴らしい演技だった。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-10 21:35:27)
その他情報
作品のレビュー数 91件
作品の平均点 6.65点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
344.40%
488.79%
599.89%
62224.18%
71819.78%
81718.68%
988.79%
1055.49%
作品の標準偏差 1.74
このレビューの偏差値 54.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
クライング・ゲームのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS