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レベッカ(1940) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 レベッカ(1940)
製作国
上映時間130分
劇場公開日 1951-04-07
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ヒッチコックらしい悪ふざけやユーモア、あるいはスリルにサスペンスといった要素は少ないけれど、何といっても「美しさ」がこの作品の最大の魅力。しかもすごく耽美的です。この作品の美しさの核をなしているのは、他ならぬ「レベッカ」という一人の女性の美しさなのだけれど、その姿は決してカメラには映し出されない。それは、ダンバース夫人という侍女の心の中にしか存在しない。つまり、不可視性こそが、この作品の美をかぎりなく耽美的なものにしています。見えてしまう美ではなく、見えない美ほど限り無いものはない。同時にヒッチコックは、美しさというものが恐怖や怨念の感情ときわめて親和性の強いものであることを雄弁に物語っています。大きくゆらめくカーテンの映像は、まさにレベッカの美しさを象徴するものであり、ダンバース夫人が愛しつづけた彼女の美しさの幻想であるように見える。その異常な「美」への執着にウットリとしてしまいます。
まいかさん [映画館(字幕)] 9点(2004-03-27 17:34:00)
その他情報
作品のレビュー数 84件
作品の平均点 7.07点
作品の点数分布
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211.19%
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444.76%
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61113.10%
72529.76%
81619.05%
91619.05%
1022.38%
作品の標準偏差 1.61
このレビューの偏差値 57.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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