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《ネタバレ》 いろんな意味でスゴかった。ほとんど中身がありませんw
ただ、みんなで鍵の取り合いをしてるだけ。しかも何の鍵だか分からない。それを延々と3時間近く見せられるのだけど、不思議と長くは感じません。 アクションシーンは完全にリアリティを放棄して開き直ってます。崖からのパラシュート降下でオリエント急行のグレースを助ける場面は、いくらなんでもピンポイントすぎて失笑ものだし、列車が1両ずつ谷底へ落ちていく展開には思わず腹を抱えて笑ってしまいます。その振り切ったエンタテインメント精神は痛快でした。 ちなみに、このシリーズのゴム製の変装マスクは、もともとルパン三世の変装マスクに似てますが、本作の黄色のフィアットのカーチェイスは、まるで「カリオストロの城」(1979)の実写版のようです。クリストファー・マッカリーはルパンからの引用を否定してますが、たとえばブレーキが効かずに止まらなくなるオリエント急行も、たぶん何かの映画からの引用ですよね。狭い路地での女殺し屋パリスとの対決も、ジャッキーチェンのカンフー映画の引用じゃないかと思う。 そのほか、ベネチアの橋のうえでイルサが剣を抜いてガブリエルと戦う場面は、まるで五条大橋での牛若丸と弁慶の対決のようだし、オリエント急行の車両の上でイーサンとガブリエルが対決する場面は、まるで無限列車(2020)の車両の上で炭治郎と魘夢が対決するシーンの実写化のようです。 そして、橋が落ちて縦にぶら下がった車両の中のイーサンとグレースの姿は、縦に沈んでいくタイタニック(1997)の船上のジャックとローズのようでもあったし、ゴジラ(2023)にくわえられた電車内の手すりにぶらさがる浜辺美波のようでもありました。 【まいか】さん [地上波(字幕)] 8点(2025-06-21 13:46:01)《新規》
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