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クローサー(2004) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 クローサー(2004)
製作国
上映時間98分
劇場公開日 2005-05-21
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ロマンス,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ジュード・ロウから別れを告げられたときのナタリー・ポートマンの演技が素晴らしかった。そのシーンが一番好き。ひたすらそれしか目に入らなかった。しかし、こんなすてきな女優さんと音楽があるにもかかわらず、この映画はあんまりすくわれない。それはなぜか。結局、根本的な拠り所がないからだ。アリスがイギリスへ来たのはなにか変えたかったからだろう。ロンドンで出会った恋人には偽りの名前で接し、写真家に撮られた自分の写真を見て「全部嘘よ」といい、最後には愛という感情までもがふと燃え尽きて、アメリカに戻ることになる。結局、彼女は違う自分をつかの間演技することはできたけれど、それを本当の自分として引き受けることはできなかったのだ。自分の今やっていることへのコミットができるかどうかは、実は自分の意志で操れることではない。だとすればそもそも"自分”なんて概念は必要だろうか。題名のcloserからは、相手だけでなく、本当の自分に近づこうとしてるけど、到達することができない、そういうもどかしさが伝わってくる。でも、そういうもどかしさは僕自身がいつも一緒にいる感情だから、わざわざ映画を見て改めて思い知らされる必要はない。
wunderlichさん [DVD(字幕)] 5点(2007-04-01 02:20:23)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 75件
作品の平均点 5.60点
作品の点数分布
011.33%
122.67%
234.00%
322.67%
4810.67%
51925.33%
61520.00%
71621.33%
868.00%
911.33%
1022.67%
作品の標準偏差 1.90
このレビューの偏差値 48.35
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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