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歓びを歌にのせて のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 歓びを歌にのせて
製作国スウェーデン
上映時間132分
劇場公開日 2005-12-17
ジャンルドラマ,音楽もの,ロマンス
レビュー情報
空気の分子が動くことで、なぜか僕らの耳には「音」が知覚される。それは「奇跡」とかたいそうなことではなく、単に事実としてある。しかも、この音というのは違う波長同士の重なりによって立体的な空気の振動空間を作り出せる。この映画は、そうしたフィジックスを「体感」できる映画として貴重だ。純和声だけではない。たとえぶつかり合う波長同士であっても、空間を振るわせる動力として一つになれる。比喩かもしれないが、これこそ世界の成り立ち方ではないかと思う。それに比べてキリスト教の狭量さはどうか。理論的な根拠は究極のところまでいかないともろい。人間は考え抜いたものしか信じれない。いやむしろ、感性的なよりどころしか信じれないのかもしれない。ヨーロッパが抱える「神という光が闇として機能している」という矛盾を抉っている点でも、この映画の視線は深い。
wunderlichさん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-02 22:46:02)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 6.75点
作品の点数分布
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4310.71%
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7932.14%
8414.29%
913.57%
10310.71%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 50.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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