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《ネタバレ》 若気の至りで罪を犯した服役囚が、純朴な被害者の娘の手紙によって心から悔い改めて他人のために生きる道を選ぶ、というドラマは特に目新しい訳でもないものの、その手段が代書屋というのはユニークですね。他人への尽くし方は様々あれど、その人の心情を汲み取って自らの筆で表現するというのは簡単なようでいて極めて難しい。主人公に文才があったのかどうかは分かりませんが、この設定には惹かれました。
ただ、短編故の唐突感は止むを得ないとしても、被害者の娘が偶然にも当の被害者である母親への手紙を代筆して欲しいと彼を訪ねて来るというのはちょっと直接的過ぎたかも。まぁ観ていて十分想定内でしたけれど。そこのあたりにもう少しヒネリがあればなぁと思ってしまいました。 そして、ラストの意味深なカット。雇い主に呼ばれて目を離したわずかな間に姿を消してしまう依頼人。彼女は幻だったのでしょうか?それとも全ては主人公の脳内ワールドでの物語だったのか?そこの受け取り方で依頼人登場の唐突感は消え去り、全く別の解釈へと変わりそうです。あ、そうか!それが私の求めていたヒネリだったのかな?という解釈での評価点です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-06-16 18:30:57)
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