Menu
 > 作品
 > ヒ行
 > 瞳の奥の秘密
 > ユーカラさんのレビュー
瞳の奥の秘密 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 瞳の奥の秘密
製作国アルゼンチン,スペイン
上映時間129分
劇場公開日 2010-08-14
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
欠陥タイプライターとベッドで書き付けた紙片を結びつけていく件りは、ただただ非映画的「語呂合わせ」の為だけに要請された設定と行動に過ぎず、唐突で取ってつけたようなエピソードという印象しかない。
作者の意図が露わになりすぎている。本来、走り書きの行為に何らかの必然性(この場合なら、例えば「習慣性」)を付与することでそうした意図を巧妙に隠すのが演出者の手腕のはず。

また、時の流れの刻印を強調しつつ過度に用いられる対話シーンの単調な顔面アップは、ここぞというショットであるべき目のクロースアップの強度を薄めてはいないか。

といったいくつかの貶しどころはありながらも、ハリウッド映画的な娯楽性は豊かで面白い。

エレベーター内の静かな緊迫感。明度を落とした屋内照明の渋さや、窓外の木々のざわめきがかき立てる不穏感。妻を殺された夫の転居先を訪問する際の、家側からのカメラ移動といったホラー的感覚などはとても巧い。ドアの開閉を、サスペンスとロマンスのドラマ双方と絡ませた多様な用方も良し。
空撮から繋いでスタジアム内をアクロバティックに動き回る荒々しい手持ち撮影はルックの変貌が突出しすぎの感もあるが、やはり楽しい。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 7点(2010-10-16 16:58:37)
その他情報
作品のレビュー数 47件
作品の平均点 7.28点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
424.26%
524.26%
6612.77%
71634.04%
81429.79%
9612.77%
1012.13%
作品の標準偏差 1.27
このレビューの偏差値 48.28
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
瞳の奥の秘密のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS