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冬の小鳥 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 冬の小鳥
製作国韓,仏
上映時間92分
劇場公開日 2010-10-09
ジャンルドラマ
レビュー情報
『警察日記』の二木てるみ、『ポネット』のヴィクトワール・ティヴィソルにも比肩する子役キム・セロンの圧倒的存在感。
賢しらな芝居を越えた眼差し、表情、佇まいそのものから目が離せない。食器を手で払いのける瞬発的アクションの見事さ。医師との対話シーンでは繊細な長台詞をこなし、情感に富み透き通った歌声を聞かせ、絶妙な表情で喜び・悲しみ・孤独・絶望の諸々を振り幅広く演じきる。
ラストで空港のゲート出口へ向う彼女の、言葉では形容不可能な表情と歩みはとりわけ絶品といえる。

監督をはじめとするスタッフはどのようなアプローチでこれらを引き出すのか、非常に興味深い。優れた助演者たちの功労も大きいだろう。

劇中は子供たちの歌唱以外、音楽を廃した抑制的な語り。エンディングにのみ流れる静かな旋律がまた余韻を残す。

ただ、埋葬シーンの観念性などにはどこかキム・ギドク的な危うさも感じさせる。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 8点(2010-10-19 20:56:59)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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619.09%
7327.27%
8545.45%
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作品の標準偏差 1.13
このレビューの偏差値 57.86
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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