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白夜行 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 白夜行
製作国
上映時間149分
劇場公開日 2011-01-29
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 導入部の土砂降りの雨、索漠とした葦原など、銀残しによる寒色系で統一された硬質な画調に味がある。うらぶれ感の良く出た住宅街の美術もいい。

掘北真希の纏う冷たい純白の陽と、通風ダクトの闇に魘される高良健吾の陰。
手にこびり付いた父親の血、現像用暗室の赤、ワインの赤は、流血の運命を予告する。

警察車両3台が、農道を延々と横移動するロングテイクなどには気合が感じられるし、刑事(船越英一郎)が電話しているテレフォンブースの後景や聞き込み中の託児所の窓ガラスにさりげなく人影を映りこませたり、掘北の足音をオフで響かせる演出なども工夫されているのだが。

終盤の謎解きシーンで語り口が一気に陳腐化してしまうのが勿体無い。『砂の器』的に感傷を煽る音楽と補足説明が安易で興ざめさせられる。

折角、実子とのシーンを台詞無しで積み重ねてきたはずが、船越の屋上での台詞過多もこれを台無しにする。残念。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 5点(2011-02-12 20:19:44)
その他情報
作品のレビュー数 40件
作品の平均点 5.45点
作品の点数分布
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112.50%
200.00%
325.00%
4717.50%
5820.00%
61435.00%
7512.50%
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作品の標準偏差 1.45
このレビューの偏差値 47.85
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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