タイトル名	幸せへのキセキ
製作国	米
上映時間	124分
劇場公開日	2012-06-08
ジャンル	ドラマ,コメディ,ファミリー,実話もの

人間と人間。動物と人間。
それぞれが物云わず見つめ合う交感シーンでの繊細な眼の表情が、
最後のシークエンスに至るまでことごとく素晴らしい。

虎やグリズリーなどの動物たちだけでなく、不動産のセールスマンや検査官や
レジの女性など、端役一人一人に至るまでの目配せも実に丁寧だ。

また、巧みなのは印象的な台詞の反復だけではない。
窓ガラス越しに出会うこと。相手に眼差しを返すこと。陽の光を浴びること。

そうした視覚的主題の反復もまた重なり合って、
マット・デイモンとスカーレット・ヨハンソンの表情の切り返し、
エル・ファニングとコリン・フォードの表情の切り返しをより美しいものにしている。

キャメロン・クロウの選曲自体も相変わらず良いのだが、
夜の動物や虫たちの声を静かな背景音として聴かすべき三箇所で
音楽を被せてしまっているのが残念なところ。
引越し前の賑やかな夜との対比は利かせて欲しかった。

作品のレビュー数	46件
作品の平均点	6.74点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 1 2.17％ 4 3 6.52％ 5 1 2.17％ 6 11 23.91％ 7 20 43.48％ 8 6 13.04％ 9 4 8.70％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.29
このレビューの偏差値	63.53 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値