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《ネタバレ》 宇津井健ってのは、つくづく「誠実顔」だなあ。終盤、犯人に罠を仕掛けるときの言動を見て、ああ宇津井健だなぁと改めて思った。もちろん役なわけだが。
まあ、それはさておき。走る列車に速度感知の爆弾を仕掛けるサスペンスって、こんなに古くからあったのね。しかも止められないその対象は、最速列車の新幹線。国鉄非協力とは思えない映像にはちょと唸る。管制センター的なところの運行表示板とか、今見ると随分大雑把に見えたが、確か他のTVドラマの似たような場面でもそんな感じだったから、案外それで事足りるのかもね。 わずかに気になるのは、二台の新幹線の並走シーンで、被写界深度的な意味でのボケ味が模型っぽかったが、場面的には緊迫感溢れていて良し。 この映画は、新幹線の安全をなんとか維持する鉄道スタッフたちのサスペンス。警察関係者と犯人たちの逃走・追跡劇。それと「負け犬」となった犯人たちの社会への憤り、復習とも思えるピカレスク。それらが三つ巴となって見ている我々を興奮させる。 随分前に初見したその時には、最後の健さん逃げおおる結果もアリかもれないと思った。そうなると50年後に起こる事件の展開も違っていただろうが、それはまた別の話。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-08-14 09:25:14)
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