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デューン/砂の惑星(1984) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 デューン/砂の惑星(1984)
製作国
上映時間137分
劇場公開日 1985-03-21
ジャンルアクション,SF,アドベンチャー,小説の映画化
レビュー情報
見やすく分かりやすいTV版は悪くはない。でもあれを見ると逆にグロテスクで悪趣味なリンチ版が愛しくなる。陰謀渦巻く銀河中世世界での希少なスパイスとアクアに操られるかのような人々の弱さ、そして強さ。恐ろしげなナビゲーター、異形の宇宙船、腐臭漂わせるバロン・ハルコネンとは対照的に白い薔薇の固い蕾のようなアトレイデスの王子ポウル=カイル。温室育ちのプリンスは砂漠の風に吹かれ変貌を遂げていく。オレンジに染めた髪のフェイド=スティングも「クァドロフェニア」と同じく存在感だけを叩きつける。重苦しく鈍重な印象さえする作品だけれどもリンチ作品では一番好きかもしれない。ポウルをめぐるチャニやイルーラン皇女ら女性陣はS・ヤング、V・マドセンという美女を揃えているのに印象薄く、ここに関しては彼女らが生気を見せるTV版が優るように思えるが、公平を規すならば特別篇(未見)と比較すべきなのかも知れない。この版でのリンチの女性への視線はポウルの血族である母ジェシカや妹アリアにより強く注がれているように見えるのだ。F・ハーバートが生んだ数々の造語も異世界に引き込む力となって砂塵のなかに響く。
レインさん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-29 17:19:50)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 82件
作品の平均点 5.66点
作品の点数分布
022.44%
122.44%
244.88%
367.32%
489.76%
51113.41%
61923.17%
71113.41%
81417.07%
944.88%
1011.22%
作品の標準偏差 2.19
このレビューの偏差値 54.89
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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