Menu
 > 作品
 > カ行
 > 喝采(1929)
 > ミスター・グレイさんのレビュー
喝采(1929) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 喝采(1929)
製作国
上映時間80分
ジャンルモノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 若いが故か強く己よりも母の幸せを優先する娘の葛藤と、賢くも強くもなく衰えぶりが顕著な母親の姿に時代の趨勢と場末の踊り子の悲哀、愛の存在を感じずにはいられません。一見してクズと分る母親の男と好青年トニーの相違がその思いを一層強めています。しかし何と言っても印象深いのは最後に娘が踊る場面であり、長い間、離れ離れで対照的な異質の世界の住人であるにもかかわらず踊り子としてスター性を発揮する姿に母子の繋がりを思い知らされます。だから本来なら最後にトニーが戻らない方が悲劇としての物語性やキャバレーの踊り子の哀しい性を完結に表現していたと思いますが、親子にどっぷり感情移入してしていた私としてはトニーの帰還に惜しみない〝喝采〟を浴びせたい。ホントに彼はナイスガイだ。甲斐性無しの私には戻るなんて芸当はとても出来ませんよ。ええ。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-04 18:09:40)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7150.00%
8150.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
喝采(1929)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS