Menu
 > 作品
 > フ行
 > ブロークン・フラワーズ
 > パブロン中毒さんのレビュー
ブロークン・フラワーズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブロークン・フラワーズ
製作国米,仏
上映時間106分
劇場公開日 2006-04-29
ジャンルドラマ,コメディ,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 これは「男性の人生における義務との関係」について描いたものだと思うなあ。
ドンはバカではないのに無気力。朝からTVの前に座って、ジャージ姿でボー。
なぜならドンというのは「しなければいけないことがない」男なのである。
ジャームッシュの認識では、「男性は義務がないと何もしなくなってしまう動物」であるのだと思う。
そのために、「しなければいけないことだらけ」で「義務が山積み」の隣人ウィンストンを登場させるのだ。ドンと同じような隠居老人とか、親のスネをかじっている生意気ティーンエイジャーとかではなしに。
「しなければならないことがない」ので、伸びきったゴムのようになっているドン。これぞ、普通の男性の姿、とジャームッシュは思っている(らしい)。
ネタばれるけれど、最初のピンクの手紙を書いたのは、ウィンストンであり、その理由は、煮え切らないドンにプロポーズをさせたいシェリーの相談に乗って、作戦を立てたからである。
そして、ドンが旅から戻った頃に都合よく届いたシェリーの手紙は「やっぱり愛してる」だから、これも作戦どおりなのである。そこでウィンストンは、「さあ、シェリーにプロポーズしろよ」と一気に盛り上げるつもりだった。しかし…それはドンに見抜かれてしまった。
姑息な策に頼って人を騙したりしても、やはりいい結果は生まないのだ。人生ってそんなもんだ。
さて、一連の出来事を通過したドンに、「しなければいけないこと」は発生したのだろうか…と、ジャームッシュは問いかけて終わるわけだ。やはり、「男と義務」についての話だと思う。しかし、全体としてはパンチ不足でぬるい感じは否めない。
ウィンストンの奥さんがよかったですね。あれはまさしく、女の幸せを全うしている人の微笑みである。
シャロン・ストーンの魅惑の微笑は健在で安心した。とって喰われそうだ。
ティルダ・スウィントンの別人ぶりには驚いた。だって、エンドロールを見るまで、どこに彼女が出ていたか分からなかったのだもの!
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 5点(2007-06-29 15:34:27)
その他情報
作品のレビュー数 51件
作品の平均点 6.04点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.96%
311.96%
423.92%
51529.41%
61529.41%
7815.69%
8713.73%
923.92%
1000.00%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 44.80
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ブロークン・フラワーズのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS