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風が吹くとき のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 風が吹くとき
製作国
上映時間85分
ジャンルドラマ,戦争もの,アニメ,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主題は「核の恐ろしさ」なんだろうが、個人的にはむしろ「無知・不勉強の恐ろしさ」の方を強く感じた。

■はっきりいって、前半の夫婦のやりとりはギャグにしか見えなかった。扉外してシェルターとか作っている段階であれは「秘密基地ごっこ」と同一地平。あれは「無垢」というよりは「無知」でしかない。もっとも、「アトミック・カフェ」などを見ると、こういうのが案外普通に信じている人が多いのかもしれないが。

■そして被爆地にとどまり続け、結局放射線障害で死ぬ(のだろう)。ほのぼのした彼らの生活はしかし、恐ろしいというよりも無頓着という印象がぬぐえない。無知であることは時に自らの命をも奪う。「目で見ればわかる」というのは近代以前であり、現在は科学も発達し見えないところにも悪魔は潜んでいるようになった。そうした悪魔は「無学」の頭に住み込んで彼らを内から蝕んで殺す。我々には無知でいる権利はない。
θさん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-07 23:58:56)
その他情報
作品のレビュー数 33件
作品の平均点 7.76点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.23
このレビューの偏差値 51.60
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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