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カッコーの巣の上で のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カッコーの巣の上で
製作国
上映時間133分
劇場公開日 1976-04-03
ジャンルドラマ,医学もの,小説の映画化
レビュー情報
病院内のディスカッションが優れている。演技による興奮で演劇的な場面のようだが、ほかの人が発言しているときにマクマーフィーの表情を捉えておくなんてことは舞台では出来ないのだから、やっぱり映画的なんだ。野球のテレビ中継、再投票、タバコに固執する男。一方船のエピソードやお別れパーティの騒ぎのあたりはやや弱くなってしまったが、ここらへんは個人個人を捉えきれないシーンだからだ。個人個人の細部、どんな個人もが持っている個性の輝きが素晴らしいのだ。これ一種の聖人伝なんだろうな。変化をもたらすために遣われてきた男。パーティのあと逃げられるのに窓を眺めたままじっとしていて、やがてかすかに微笑むシーン。あの瞬間から彼は聖人になったのかも知れない。使命感が生まれた瞬間。そしてラストの感動、伏線がピタリと決まる。ゆったりとした三拍子の音楽も効果的。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-04 11:59:59)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 383件
作品の平均点 7.67点
作品の点数分布
020.52%
110.26%
251.31%
3123.13%
482.09%
5246.27%
6318.09%
76516.97%
88421.93%
98321.67%
106817.75%
作品の標準偏差 1.98
このレビューの偏差値 50.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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