タイトル名	キリング・ゾーイ
製作国	米,仏
上映時間	96分
ジャンル	ドラマ,サスペンス,犯罪もの,バイオレンス

《ネタバレ》　殺伐としてますなあ。実人生ではもちろん、あんまり映画でも会いたくないタイプの人間てのはいるもんで、でもたしかにこういう連中は世の中にいるなあ、とは思う。退屈すらしていない連中、怒ってもいない。世間との共通の土俵をまったく見出せない連中。たとえば深作の『仁義の墓場』なんかもそれに近かったが、あそこにはニヒリズムがあった。それすらない。だからダチ公的な友愛が描かれるわけでもない。このとにかく否定文でしか表わせない人種を描くことには成功している。でももちろん観ててスッキリとは全然しないわけで。銀行の外の警察を描かないのは、演出意図か、予算の都合か。人質が殺される、ってのは、この映画に限らず、どうも観ててすごく嫌になる。範囲は狭くとも、絶対的権力を握った者による権力の行使だからだろうか。

作品のレビュー数	51件
作品の平均点	5.12点
作品の点数分布	0 2 3.92％ 1 5 9.80％ 2 4 7.84％ 3 3 5.88％ 4 5 9.80％ 5 4 7.84％ 6 10 19.61％ 7 10 19.61％ 8 4 7.84％ 9 3 5.88％ 10 1 1.96％
作品の標準偏差	2.59
このレビューの偏差値	49.82 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値