Menu
 > 作品
 > キ行
 > 君の名は 第三部
 > なんのかんのさんのレビュー
君の名は 第三部 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 君の名は 第三部
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1954-04-27
ジャンルドラマ,ラブストーリー,シリーズもの,モノクロ映画,ロマンス,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
短期間築地のほうにあった松竹直営の名画座「松竹シネサロン」ってので、総集編で見たんだけど(500円)、わざわざ新規登録しないでも、ここに書いていいですよね。ハモンドオルガンの響きが、たまらん。日本のメロドラマに合ってる。宗教性のない非日常の賛美歌と言うか、普通の人なら一生のうちに一度訪れるか訪れないかという「人生の緊迫した充実」を、みなで協力し合って長引かせようとしてる世界。メロドラマとはそういった「純粋」の持続競争なんだ。この二人、みなに愛されるのに、不可能なお互いの愛だけに賭けていく。当人自身が不可能へ不可能へと追い込んでいく、その凄絶さ。家族崩壊劇として、まさに戦後の物語でもあった。主人公二人はただただ愛に殉じ透明になっていき、そのぶん旦那の浜口が、いい人からネチっこいコンプレックスだらけの人物に変容していくのがメロドラマの技法。「黒百合の歌」ってのは、これの第二部の挿入歌だったのね。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2013-02-27 09:46:34)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 5.71点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4114.29%
5228.57%
6228.57%
7228.57%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.03
このレビューの偏差値 52.69
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
君の名は 第三部のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS