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南京の基督 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 南京の基督
製作国香,日
上映時間100分
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
日本人役を中国人が、中国人役を日本人が演じることで、何らかのつりあいを取ったのだろうか。つまりそうやってつりあいを取らなければならない微妙な要素が、この話の要にあったのだろう。やっぱり男の側の物語だったということか。「歯車」なども加え、また「蜜柑」のイメージもあり、しかしその分、一本の映画としてはへんにフヤけてしまった。キリストのモチーフが弱まったのだな。基本構造は鴎外の「舞姫」的であって、芥川の原作、こういう話だったかしらん。日本の文士が海外を捉える一つのパターンだけど、ヨーロッパと中国とでは裏返しになり、文化の先進地ドイツへ医学を教わりに行ったものと、中国から日本の病院へ連れてこようとしたものとの違いが出る。この上への目線と下への目線の狭間に自国を認めたことが、日本の近代史を暗くしていってしまったのだけど。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2009-10-21 11:57:17)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 5.33点
作品の点数分布
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6325.00%
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作品の標準偏差 1.55
このレビューの偏差値 52.79
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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