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暴走機関車 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 暴走機関車
製作国米,イスラエル
上映時間111分
劇場公開日 1986-06-07
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス
レビュー情報
ハラハラシーンは、シナリオ製作時よりたぶん目新しさはなくなってしまったが、かえって人間造形の古さに出会えるのが嬉しい。マニーが人生観を述べるくだり。「地道な暮らしてえのがどんなもんだか。小さなシミをきれいに拭き取らなきゃならねえんだぜ」とか言って、若造が「ふん、馬鹿らしい」とか言ったのを受けて「俺はそれがやりたかった」とガンと言うあたり。そもそもこのコンビは、志村‐三船あるいは三船‐加山なんだけど、ここなんか特にそうでしたなあ。あとやたら若造が「パートナーだろ」とこだわるあたり、そしてラストでは尊敬の目で見送っていくの。黒澤映画の「師弟」が、こうして生まれ変わって生き続けてゆく、って単純に嬉しかった。所長との憎悪による結びつき、好敵手の関係、これも男の心理ですなあ。相手のことしか頭になくなっちゃうの。こういった「男と男」の世界が黒澤の世界なんだなあ、と改めて思わされた映画でした。サスペンス演出の盛り上げが下手なのも、師匠に対し弟子が一歩下がっているようで、礼儀をわきまえている。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-07 10:01:48)
その他情報
作品のレビュー数 41件
作品の平均点 6.12点
作品の点数分布
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61331.71%
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8614.63%
912.44%
1037.32%
作品の標準偏差 1.86
このレビューの偏差値 49.65
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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