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ジョイ・ラック・クラブ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジョイ・ラック・クラブ
製作国
上映時間139分
ジャンルドラマ,ファミリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 女たちのひとりごと・愚痴の集大成、といったおもむきのある、四組の母娘それぞれのお話。一つ一つはインパクトに欠けても、それらが交響されて味が出てくる。女たちの愚痴は、もっぱら母との関係・夫との関係に集約されていく。いつも母さんの顔色をうかがってた、とか、母が寄せる娘への期待の重たさ、とか。ピアノの特訓、チェスの天才。母と衝突した後、才能が消えているのに気づく。ついつい(白人の)夫に尽くしすぎてしまう娘もいれば、現代風に何でも折半でやっていくのもいて、でもどちらも結婚生活に失敗していく。母の世代では戦争の悲惨があり、そのまた母の世代になると、旧制度の悲惨がある。それらの時代を超えた女性史が、彼女らの中で「愚痴」として漉され、棘を抜かれ、また美しい撮影もあって、男には覗けない世界を魅力的に見せてくれている。それにしても母と娘ってのは、男には謎中の謎、特殊な親密さを感じさせる世界だなあ。父と息子ってのは、もうちょっと吹き抜けてない?
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-06 09:06:46)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 6.88点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.66
このレビューの偏差値 54.08
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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