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赤い航路 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 赤い航路
製作国仏,英
上映時間140分
劇場公開日 1993-02-06
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,ミステリー,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
私がそういうことに詳しいんじゃなくて河野多恵子の小説から得た知識で言うんですが、SMってのはぶったりぶたれたりの肉体的嗜虐被虐だけじゃなくて、どこか演じる要素が入ってくるんだそうですな。騙し合いつつ、その底で共演している悦びを得る。ここまで裏切り合えるんだ、という信頼が一本強く張りつめていく。屈折と言えば屈折だけど、愛の本質を突いている気もする。ついに旦那が不能になって完成する性愛、ってのも屈折の極致。この女優さん、うまいんだか下手なんだか、美人なんだかブスなんだか分からなくなるんだけど、なんか「そういう世界っぽさ」は感じられた。愛の倦怠を怖れるの、拡大再生産していかないと不安になる、そしてもう愛だか憎しみだか分からないところまで、社会や友人たちへの憧れを残しつつ二人だけで閉じていく。こういう話の舞台となるともうパリだ。さらにタイ料理・アジア行きの船・インド人、と非キリスト教的装置で飾り付けると、キリスト教徒は安心して乱れることが出来る。でもこの監督、こういうドロリとしたのはあんまり得意でないのではないか。空気がも一つ淀まない。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2011-12-04 09:43:25)
その他情報
作品のレビュー数 19件
作品の平均点 6.47点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.82
このレビューの偏差値 48.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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