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東海道四谷怪談 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 東海道四谷怪談
製作国
上映時間76分
ジャンルドラマ,ホラー,時代劇,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
なぜ直助殺しの場はあんなに感動的なのだろう。不意に隠亡堀にすべてが変わってしまうわけではない。屋内の構えはそのままで、そこに血の池ができ、葦が生え、戸板が流れ着いている。そしてそこにスローモーションで直助が倒れていく。屋内のままで外界の水が導かれている。廃墟という感じでもないのだ。タルコフスキーが好んだ設定、屋内の自然、雨が降ったりとか、あれに近いのだろうか。あと近いので思いつくのは、宮崎駿の『ラピュタ』にも、メカニックな世界の中央に草の原がしまわれているイメージがあった。なんかこういうの、外界が唐突に建物の中に呼び込まれることの驚きって、単に驚きだけでなく、もっと深い感動に通じているようなのだが、どうも私には分析しきれない。きちんとあるべきはずの屋根の下に、有機物が魔のように跋扈しつつある、ってことか。それだとやっぱり廃墟のイメージだな、それとは違うように思うんだが。とにかく私はなぜかそういうシーンになると、もうおののきながらめちゃくちゃ感動しきってしまうのだ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 9点(2009-01-01 12:17:48)
その他情報
作品のレビュー数 27件
作品の平均点 7.15点
作品の点数分布
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427.41%
527.41%
6622.22%
7311.11%
81037.04%
927.41%
1027.41%
作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 57.42
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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