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彼女について私が知っている二、三の事柄 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 彼女について私が知っている二、三の事柄
製作国
上映時間90分
ジャンルドラマ
レビュー情報
都市問題というナマなところから切り込んでくるのは、60年代のゴダール。女たちの内面の声が、次々カメラに向かって語られてくる趣向。日常をやってて、不意にこちらと目が合うと語り出すの。中心になるのは主婦売春の女だけど、そう特別「都市の孤独」を売り物にしているわけでもなく、日常がそのままつながってる感じ。託児所と部屋貸しを同時にやっているおじいさんのエピソードとか。社会派ならもっと都市論的に突っ込むところだろうけど、そういうことは不得手な人で(『UGETSU』のポスターがあったのはここだったっけ)、それよりもベトナム戦争のほうに気が行っちゃう。ベトナムから遠く離れていることのもどかしさみたいなものも感じられ、またそれを自覚しているから諧謔的な調子になる。パンナムのバッグを頭からかぶって歩かされる。屈辱かも知れないが、ベトナムの屈辱とは遠く離れていて、しかもそれを自覚しているってところにフランス人の(やや鼻につく)屈折がある。故意に撒き散らされる原色、真赤な車、セーターの彩り。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-15 12:08:04)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 4.14点
作品の点数分布
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2228.57%
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作品の標準偏差 1.81
このレビューの偏差値 55.69
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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