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男はつらいよ 寅次郎の縁談 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 男はつらいよ 寅次郎の縁談
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1993-12-25
ジャンルドラマ,コメディ,シリーズもの,TVの映画化
レビュー情報
旅の地はますます桃源郷の様相を見せてくる。たしかに年寄りばかり、巡回診療とか、その土地の問題点も見せてはいるが、ミツオも松坂慶子も、皆ここに来て癒される。このシリーズの世界が、はっきりと現実と空想に分化し始めている。というか、もう空想でしかこういう地がなくなってしまったってことなんだろう。ミツオは、寅の弟子としての寅的なものと非寅的なものとの間で、シリーズのポイントになった(ミツオが膨らむぶん、マドンナの話がしぼむのは仕方のないことか)。寅との共通点を認めつつ、空想の側から現実の側へ追い返させる。それは山田作品における「青年」の役割りでもある。これはもう寅が完全に空想の側の住人になってしまったってことでもあるんだろう。シリーズの終焉は、主演俳優の病勢に関係なく近づいていたわけだ。御前様の代わりに光本幸子が再登場したりするのも、今思えば、なにやら死期が近づいた人に「走馬灯のように」過去が巡っているようで、縁起がよくなかった。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-29 12:19:11)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 5.80点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.20
このレビューの偏差値 51.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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