タイトル名	JM
製作国	米,カナダ
上映時間	103分
劇場公開日	1995-04-15
ジャンル	アクション,ドラマ,サスペンス,ＳＦ,小説の映画化

アクション映画はどんどん加速して盛り上げてほしいのに、これは単純な直線的進行。アクションが連続していれば退屈しないでしょ、と考えたらしいが、そうじゃないの、だめなの、加速が必要。そうしないとこちらは空回りしている徒労感に襲われる。想像力のなさが致命的。なにか一つ得るものがあるとすれば、政治的な東西対立が終わった後に、文化的東西対立が大きくなってくるかもしれないなあ、という予感。とりわけ西の「被害妄想」としての。どうして映画の悪者は、すぐに相手を殺さないでゴタクを並べて逆転されるという、あまりにもストーリーに奉仕した失敗を繰り返すのだろう。もう型になってしまっていて、誰も心配しなくなっている。たまにはそういった失敗から学んで進化した悪者を創造してもいいのに（といって善玉をあっさり殺させないしなあ）。無神経な暴力描写も不愉快。圧倒的優位に立つ側が、弱いもんをネチネチ痛めていくシーンは、もちろん悪を描くわけなんだろうけど、でもなんでこんなもんを見せられなきゃならないんだ、って気が先に来てしまう。

作品のレビュー数	93件
作品の平均点	3.55点
作品の点数分布	0 3 3.23％ 1 11 11.83％ 2 19 20.43％ 3 18 19.35％ 4 10 10.75％ 5 16 17.20％ 6 10 10.75％ 7 3 3.23％ 8 2 2.15％ 9 0 0.00％ 10 1 1.08％
作品の標準偏差	2.00
このレビューの偏差値	53.62 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値